お知らせ
不登校の要因にもなる社交不安症
学生の方は、新学期が始まって少し経ちましたが、学校生活はいかがでしょうか。また、学生のお子さんをお持ちの親御様は、お子様が無事に学校に行かれておりますでしょうか。
児童青年期の不登校の要因として「社交不安症」が挙げられますが、この病気は性格的なもので変えることはできないと思われがちで、未治療のまま長く経過することもしばしばです。当院では、まず社交不安症の診断を行い、その方に合わせた治療法を提案させていただきます。対人交流や集団生活で、不安や緊張・恐怖感が強くお困りの方は、受診をおすすめ致します。
社交不安症について
9月になり、会議や発表、会食など人前で話す機会も増えることと思います。あがり症や対人恐怖とも言われたりする「社交不安症」をご存知でしょうか。他者の注視を浴びる可能性のある社交場面に対する著しい恐怖または不安を特徴とする病気です。
例えば、人前での会話や書字、公共の場所での飲食、面談などで不安や恐怖が出現したり、そういう場面を回避したりします。不安に伴い、赤面や動悸、声の震え、発汗、胃腸の不快感、下痢などの生理的反応がみられやすいです。
典型的な発症年齢が10代半ばと早く、うつ病やアルコール依存の合併も多い病気です。日常生活に支障をきたしてお困りの方はご相談ください。
うつ病のいろいろ
通常のうつ病では不眠や食欲不振をきたすことが多いのですが、非定型うつ病では反対に過眠や過食がみられることが多いです。
また、若年者は引きこもり型が多く他罰的であることが多いのに対して、高齢者では焦燥といわれる、じっとしていられない落ち着きのなさや自責感が認められやすいです。
このように、同じうつ病でも、病型や年齢などにより現れてくる症状は異なります。うつ病かどうか心配な方も、相談することから始めてみませんか。病状の回復段階に応じた治療だけでなく、生活環境などの改善方法についてもアドバイスさせて頂きます。
抑うつ状態を呈する病態
抑うつ状態は種々の精神障害でみられます。
代表的なのがうつ病や躁うつ病などの気分障害ですが、適応障害や神経症、アルコールなどの物質惹起性うつ病、身体疾患、統合失調症などでも抑うつ状態がしばしばみられます。
診察や検査などで、抑うつ状態の原因を判別していくことが、その後の治療に役立ちます。
抑うつ状態がある方は、お気軽にご相談ください。
抑うつ気分と抑うつ状態について
人間の精神状態は、その時の状況により日々変化します。
嫌なことがあれば落ち込み、楽しいことがあれば爽快な気分になったりします。落ち込んだ気分のことを抑うつ気分といい、何週間も持続する場合は病的なものが考えられます。
抑うつ状態は、抑うつ気分以外に不眠や食欲低下、意欲低下、集中力低下、自殺願望などの症状を呈する状態を指しますが、こうした症状全てが常にみられるとは限りません。抑うつ気分が続いたり、抑うつ状態がみられる場合は受診をおすすめ致します。